# INTERVIEW 梅澤友里香さん - ヨガティーチャー、モデル -

# INTERVIEW 梅澤友里香さん - ヨガティーチャー、モデル -

ヨガを学ぶ中で“こんな自分でもいいんだ”と思えるように

 

「私、朝礼で倒れてしまうような、すごく体が弱い子どもだったんです」。

ハッピーで生命力に満ち溢れた今の姿からは想像もつかないが、10代の頃は自身の健康に大きな悩みを抱えていたという、モデルでヨガティーチャーの梅澤友里香さん。数千人規模のヨガイベントからテレビ出演までこなす、大人気ヨギーの健康美の秘密を探る。

「バレエやジャズダンスを習っていた10代の頃は、虚弱で筋肉も少なく股関節がズレるような事も度々ありました。理由の分からない体調不良に悩まされていたし、ダンスのために本格的に体のメンテナンスをしたい、体を柔らかくしたい、という気持ちもあって10代の頃に初めてヨガのレッスンを受けてみました。最初は漠然と『気持ちいいなぁ』という感じで、その後もダンスと並行して続けていました。ダンスのお仕事を少しずつできるようになった頃に怪我をして気持ちも落ち込んでしまい、何も手につかないような状況になった時に、改めてヨガに真剣に取り組んでみよう!と思い、養成講座も行っているスタジオのヨガのレッスンに行きました。

 “そのままでいいんですよ”という先生の言葉がとても心に沁みて泣きそうになったのを今でも覚えています。ダンスの世界は自分をアピールすることが重要で、いつも本当の自分以上に大きく見せたり、強気でいないといけなかったりしたけれど、ありのままの自分でいいんだと思えたんです。」

ヨガとの出会いにより、心身の健康を取り戻すことができたと語る。そこには、ライフスタイルの変化があったのだろうか。

「ヨガを始めてからは、生活が規則正しくなりました。健康は食べ物・生活習慣・睡眠・運動の積み重ねだということを学んで、『朝はちゃんと起きよう、夜は寝よう』っていう本当に当たり前のことから生活を変えていきました(笑)。無理をしないこと、自分が気持ちよく生きることが大事だと思っているので、自分にも人にも何かを強制することはありません。私はベジタリアンなのですが、それは消化力が弱い自分の体質に合っているのと、ヨガの考えや動物愛護、環境の観点からそうしているだけです。

健康な人って圧が強くなりがちですよね。コレを食べた方がいい、とかアレをやった方がいい、とか親切心から強要してしまう。自分が健康じゃなかったから分かるのですが、それって時に暴力になったりします。私は、誰に対しても、何に対しても否定はしたくないし、押し付けたくないと思っています。『あなたはそうなのね、私はこうなの』というスタンスでいたい。ヨガも、私にとっては楽しいけれど、つまらないという人もいて当然です。大事なのは、集中できて楽しいと思えるもの、自分に合う健康習慣を見つけることだと思います。

私は、自分が好きなことをするためには健康でいることが重要だという考えです。体調が悪くて、やりたいことができなかった経験があるからかもしれません。だからといって、健康のために無理をする必要はないと思っています。」

 

 

飼い猫と遊んでいる、ほっこりとした時間が幸せ

 

とにかく自然体。気負いもない。健康で自分らしくいるために実践していることについて尋ねると……。

「毎朝、太陽礼拝を最低3回は、どんなに時間がなくてもやります。軽いストレッチをしながら自分の体の状態をチェックして、掃除と洗濯、朝ごはんがルーティーンかな。野菜はなんでも食べますが、オーガニックの野菜はやっぱりおいしいですね。料理人の友人が自然栽培の野菜を食べて『手をかけてないのにこんなにおいしいなんて嫌になる』って言っていました(笑)。

健康でいるためのコツは、嫌なものからはススス〜と逃げることです。アクビがうつったり、嬉しそうな人の側にいると自然と笑っちゃったりしませんか? 人から影響を受けることって多いので、私はネガティブなものにはできる限り近寄らないか、受け流せる自分であれるように日々心がけています。」

最後に2つの質問を投げかけた。幸せを感じるのはどんな時? 今後の目標は?

「幸せを感じるのは、ヨガをしている時。チョコレートを頬張っている時。猫を触っている時です。猫と遊んでいる時って下を向いてますよね。私、その時間が長過ぎて肩が凝っているみたいです。

ダンスだとステージに立つとか、発表の場がありますが、ヨガにはゴールがありません。何に向かって毎日練習しているのかというと、自分を保つためです。心と体をつなげるためにやっています。難しいポーズも『死ぬまでにできたらいいな』というくらいの気持ちです。大切なのは人生を豊かに、幸せに。それができるツールがヨガだと思っています。他にもそれぞれ良い方法を皆さん持っているかもしれませんが、私にとってはヨガ以上に良い方法が見つからないので、私が感動したヨガを皆さんに伝えて少しでも幸せが広がったらいいなと思っています。」

 

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